5.紳士服の着こなし

どんなに値段の高い高級な紳士服やハイセンスなインポートファッションを身に着けていても、そのファッションの着こなしによっては、ただ嫌味に見えるだけだったり、だらしなく見えたりしてしまうものです。逆に、そんなに値段は高くないにもかかわらず、ファッションセンスがよいと格好良くさわやかに、頼もしく見える紳士服の着こなし方もあります。
まず、紳士服の中でも基本となるファッションは、スーツです。スーツをいかに自分にあったものを格好良く着るか。これは、まずスーツを購入する際に、どのようなスーツを選ぶかというところから始まります。まず、どのような生地のものを選ぶかということがあります。生地は、そのファッション全体の印象を決めてしまうので、非常に重要です。春夏物か、秋冬物かということはもちろん、生地の打ち込み具合や風合い、色目を見てみるとよいでしょう。

続いては、形を選びます。形によってファッションも大きく変わりますから、ここには好みが現れます。形は、大きく分けるとブリティッシュスタイル、イタリアンスタイル、アメリカンスタイルという3つがあります。ブリティッシュスタイルというと、ウエストラインを絞り込んだ、現在主流となっているスーツです。イタリアンスタイルではウエストの絞りはもっと強くなり、肩幅もちょうどぴったりなものとなっています。そしてアメリカンスタイルは、動きやすさを追求して、ナチュラルショルダーに絞込みのないウエストラインとなっています。ファッション的にどれがよいかは、体型とあわせて考える方がよいでしょう。生地、形で自分の好みの形が見つかれば、次は自分の体型にあったスーツを選ぶということが重要ポイントです。自分の体型にあったスーツというのは、具体的には、わきの下に手を入れて多少きつく感じるくらい、二枚の鏡を重ねて後姿を見たときに襟が首にそってきれいにカーブしているくらい、上着のボタンを留めた状態でいすに座って靴紐を結んでみた時に背中の丸みに沿ってフィットしているくらい、電車のつり革につかまるように両手をあげてみたときにスムーズに上がるくらいという4点が、自分の体型にあっているスーツといえます。

そして、スーツを着たら絶対にしていけないポイントというのもあります。これをしてしまうと、スーツがよれよれに見えてしまうというものです。いくつかあるのですが、ジャケットのボタンを全部留めたり、ポケットに物をつめすぎてしまうこと、パンツの裾から素肌が見えてしまうこと、フロントボタンを留めたまま座ってしまうこと、気に入っているスーツを毎日着てしまうことなどがあります。そしてスーツを合わせるシャツも、紳士服の重要なポイントになるものです。シャツをおしゃれに着こなすことは、コーディネイトが必要になりますから、ファッションセンスの見せ所ですね。シャツと一口に言っても、襟の種類から袖のデザイン、前たてのデザインやボトムラインなどそれぞれに、いろいろな種類があります。そしてシャツには柄もカラーもありますから、その組み合わせといったら無数にあるといってもいいでしょう。

組み合わせファッションのポイントというと、大柄なチェックやライトグレーなど膨張効果がある明るい色調は痩せ型の人に最適で、小柄な方なら濃い色、がっしりした方なら薄めの柄が小さいかないものがよいかもしれません。さらに紳士服のもう1つの重要ポイントが、ネクタイです。スーツ、シャツ、ネクタイの3つがきれいに着こなせれば、毎日のビジネスにとってファッションの上で怖いものはなくなるでしょう。ネクタイとなると、シャツとの組み合わせが問題になってきます。ネクタイ自体の基本的な色柄としては、無地やドット、クラブフィギュア、小紋、チェック、アメリカンストライプ、レジメンタルストライプなどがあります。基本的に、ネクタイとシャツとは相似色にしておけば、大きな間違いはありません。ただし、シャツの方が濃い色になってしまうとちょっと格好悪いので、シャツの方が色を薄めの色にします。これは基本ですが、これを注意するだけでぐっと格好いい紳士服のファッションとなります。シャツにチェックなどの柄があった場合でも、基本は同系色です。もちろん、色をわざとはずすこともあります。これは、ある程度慣れてからの着こなし術となりますが、出来ればファッションセンスもぐっと上がります。簡単な色の組み合わせとしては、ブルー系のシャツに黄色のネクタイです。もちろん、シャツもネクタイも原色は厳禁です。基本的にはシックな表現が出来るような組み合わせが出来れば、大丈夫です。そして色をはずして柄のあるネクタイをする時には、シャツは無地にすれば無難でしょう。